あなたがシンガポールに商標を出願する前に、シンガポールで既に同一・類似商標が出願又は登録されていないか、あなたのライバル会社がシンガポールでどんな商標を持っているかを自分で簡単に調査する方法をご紹介します。
シンガポールにおける商標の調査方法
シンガポールで商標調査を行うには、シンガポール知的財産庁( IPOS:Intellectual Property Office of Singapore)のデータベース『IP2SG』を利用します。
ちなみに、シンガポール商標は「ASEAN TMview」 、「WIPO GlobalBrand」 でもシンガポール商標は検索が可能です。でも検索することができます。
まず、シンガポール知的財産庁の公式HP(http://www.ipos.gov.sg/)へアクセスします。
ページ下部にある『IP2SG』のアイコンをクリックします。
IP2SG トップページに移動します。「Search For IP」のアイコンをクリックします。
IP2SGの検索方法
IP2SGでの検索方法は大きく分けて以下の3つです。タブで切り替えてください。
①Fast Search
②Simple Search
③Boolean Search
Fast Search
例えば、あなたがシンガポールにXXXという商標を出願しようとしていて、既にシンガポールにXXXと同一・類似商標が出願・登録されているかを調査する場合に一番手っ取り早く調査する方法です。
「First Search」のタブをクリックし、「Search Criteria」にあなたが調査したい商標名や会社名を入力するだけで商標検索ができます。
Simple Search
Simple Searchでできることは、以下の4つです。
Search Categoryのラジオボタンで切り替えてください。
・IP(詳細検索)
・Journals(刊行物検索)
・Trade Marks Classification of Goods or Services(区分検索)
・Trade Marks Similar Mark(類似検索)
IP(詳細検索)
Simple Search のIP(詳細検索)する場合は、以下を選択し項目を入力し検索します。
Search Type: IP
Search Category: Trademarks
後は、項目欄に記入し最後にスライドすれば検索できます。
IP(詳細検索)は、あらかじめ出願番号や登録番号等を知っていてどんな商標か詳細を確認する場合に利用します。
Trade Marks Classification of Goods or Services(区分検索)
区分検索は、同一・類似商標+区分検索する場合に便利です。
例えば、XXXという商標がシンガポールで既に出願・登録されているか区分9で調べたいといった場合に有効です。
前述の『Fast search』だと全ての区分が検出されてしまうことから、区分を絞って検索したい場合はこちらの区分検索がいいでしょう。
Trade Marks Similar Mark(類似検索)
「Search Result」に PDF ファイルのリンクが表示されます。リンク先にアクセスして検索結果を確認してください。
Boolean Search(ブール検索)
Boolean Search(ブール検索)とは、論理演算子を使った複合条件検索のことです。AND やOR、NOTを用います。
ASEAN TMview
ASEAN TMviewでもベトナム商標を調査することができます。
別記事で紹介していますのでよろしければご参照下さい⇒『東南アジア諸国の商標をまとめて調査する方法|Asean TM Viewの使い方』
ベトナムを含めたアセアン10カ国をまとめて商標調査できて便利です。
・ブルネイ
・インドネシア
・カンボジア
・ラオス
・ミャンマー
・マレーシア
・フィリピン
・シンガポール
・ベトナム
まとめ
今回は、シンガポール商標を調査するためのデータベース『IP2SG 』についてご紹介しました。
『IP2SG 』でシンガポールの出願・登録商標を調査することは簡単ですが、あなたの出願しようとしている商標が登録される可能性が高いのか低いのかの判断は専門家の意見を聞いた方がよろしいかと思います。
弊社は、シンガポールの商標調査や出願等を承っています。相談は無料ですのでよろしければご相談ください。